第125章

手術に入るまで、かなり長い経過観察の時間がある。

松原南の手は致命的というほどではない。けれど最適な治療のタイミングを逃してしまったぶん、回復にはどうしても時間がかかるらしい。

病棟の廊下は人の出入りが絶えず、医師や看護師がこのあと行う検査の準備に追われている。

松原南は到着するなり、病院で用意された青と白のストライプの患者衣に着替えた。

ベッドの縁に腰掛け、指先を落ち着きなく絡める。視線を窓の外へ向けても、見えるのは今にも落ちそうに震える枯れ葉が数枚だけだった。

いい病室じゃない。

少なくとも、立地がよくない。

ここに入るのは、きっと重くて治りにくい患者だ。あの葉を見せられた...

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