第129章

このところ、松原南はずっと病院に詰めきりで、息が詰まって別の病気になりそうだった。

「周防さん、あとで友だちがお見舞いに来るんです。今のところ手伝ってもらうこともないですし、今日は早めに上がってください」

ほんの少し笑みを浮かべ、周防が食事を並べるのを見守りながら言う。

「お給料は減らしません。そこは安心してください。藤原さんにも私から言っておきます」

声の調子まで、できるだけ柔らかく。

さっき町谷勝矢から――今から話がある、そっちへ行く――と連絡が来ていなければ、周防を早く帰そうなんて思わなかった。

松原グループに関わる話は、知る人間が少ないほどいい。

周防は彼女によくしてく...

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