第23章

松原南はエレベーターを降りた瞬間、病室の前に何人も集まっているのを目にした。

あれは……クルミの病室!

まさか、クルミに何かあったの?

胸がひやりと冷え、彼女は足早にそちらへ駆けていく。

病室のドアは大きく開いていて、中の様子はひと目でわかった。

藤原夫人が脇に立ち、床に押さえつけられた男をきっと睨みつけている。

「あなた、ここへ何をしに来たの? 持っているものを出しなさい」

傍らでは二人のボディガードが男を取り押さえていた。少し離れた病床の上では、クルミが戸惑ったように身を起こし、こっそり後ろへ身を引いている。

松原南は戸口に立ち、ためらいがちに口を開いた。

「みなさん…...

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