第45章

「えほっ……ごほ、ごほっ」

松原南は水を飲み込もうとした瞬間、気管に入ってしまったらしく、何度も激しく咳き込んだ。

クルミは少し慌てた様子で、小さな手でそっと彼女の背中をさすり、呼吸を整えようとする。

ようやく落ち着いた松原南は、すぐに表情を引き締めた。

「クルミ、誰かに何か言われたの?」

眉をわずかに寄せ、声の調子をやわらげながら問いかける。

「どうして、そんなふうに思ったの?」

少し迷った末に、松原南は口を開いた。

「藤原おじさんは、ただママの上司なだけなの。クルミが藤原おじさんのこと好きなら、藤原お婆さんのところに遊びに行くのはいいけど……今のところ、ママは藤原おじさん...

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