第82章

三日後。

松原南はしばらく迷った末、結局、面会のために拘置所へ足を運んだ。

「お父さん、話したいことがあるの」

唇をきゅっと結び、まつげが小さく震える。

「この前のクルミのDNA鑑定、結果に不備があったみたいで……クルミは藤原家の子どもの可能性が高いの。でも藤原傑さんは、クルミの親権を奪うつもりはないって言ってくれて……私……信じていいのか、わからなくて」

最後の言葉だけ、なぜか喉の奥で引っかかった。

本当は――答えなんて、とっくに心の中にある。

それでも、父が受け入れられないかもしれないと思うと怖かった。

南は視線を落としたまま、松原の父の目を見る勇気が出ない。けれど、いく...

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