第93章

「その件は、私も詳しくは存じません。おそらく各社の得意分野が関係しているのでしょう」

特別補佐は眉をきゅっと寄せた。

「どうしても気になるようでしたら、パーティー会場で直接お爺さんにお尋ねください」

……江村成宏は、いったい何が言いたいんだ。

藤原若様の段取りがなければ、こんな相手と一言だって余計に交わす気はない。

まったく、金を稼ぐのも楽じゃない。

「ただ、ふと思い出しまして。うちのデザイナーがちょうど新作を発表したんです。もしお爺さんがそのジュエリーデザインを気に入ってくださるなら、当日は一式お持ちしますよ」

江村成宏は隠しきれない得意げな目をして、にやりと笑う。

「だっ...

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