第41話 誓い

客間の扉の隙間から、細い灯りが漏れていた。

冴月がそっと扉を押し開けると、案の定、瀬川律はもう風呂を済ませていて、宿の備え付けらしい濃い色の寝間着に着替え、ベッドの端に腰掛けたまま髪を拭いていた。彼は視線だけを上げ、静かに言った。

「いつ戻った」

「あなたが私のことを力仕事要員だって言ってたあたり」

濡れたマントを衣紋掛けにかけながら、冴月は平然と続ける。

「まだしばらく言い合ってそうだったし、力仕事要員のほうは先に離脱したの」

律は何も言わず、また視線を落として髪を拭き続けた。いつものことではあるけれど、その反応の薄さが逆に彼らしい。

冴月は替えの衣類を適当に抱えて浴室へ入り...

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