第百二十二章

午後、初音は車を運転して藤原グループへ向かった。

事前に連絡を入れていたため、受付はすでに待機していた。藤原社長はオフィスにいるので、そのまま上がるようにと案内される。

エレベーターで最上階へ直行すると、遠くからでも彼のオフィスのドアが大きく開いているのが見えた。中からは寧々の声が聞こえてくる。

「パパ、いつスキーに連れてってくれるの? 学校ももう冬休みなのに。クラスの子はみんな行ったのに、私だけまだだよ!」

「パパの仕事が落ち着いたらな」

「毎回そう言うじゃん! もう! この前も仕事が落ち着いたらって言ったし、その前も言ったよ。いつになったら終わるの?」

初音はすでにドアの前に...

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