第百二十三章

シャワーを浴び終えた和也は、バスタオルを一枚腰に巻いた姿でバスルームから出てきた。雪菜が彼のスマホを手に持ったままぼんやりしているのを見て、何も言わずに彼女の隣へ腰を下ろす。

「どうした? 誰かからメッセージか?」

雪菜はハッと我に返り、彼に向けて微笑んだ。

「経理からよ。西園寺グループへの送金が完了したって」

「とっくに振り込まれてるはずだろう。経理の連中は一体何を考えてるんだ。昨日、もし……」

そこで和也は言葉を区切った。

雪菜は笑みを浮かべ、彼をじっと見つめる。

「もし、何?」

「西園寺グループの人間から催促されなかったら、俺も気づかないところだったよ」

彼は立ち上が...

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