第22章

店員はすぐに察した。

初音の身なりを軽く確認すると、高級ショーケースの方へ案内し、今季の新作をいくつか見せてくれた。

どれもシンプルで上品なデザインだ。派手すぎず、かといって安っぽくも見えない。

価格も初音の手が届く範囲だった。

一着試着して更衣室から出たとき、別の店員が防塵カバーの掛かったトルソーを慎重に運び出してきた。その目はきらきらと輝いている。

「ちょっと手伝って。このドレス、梱包するから」

「絶対に気をつけてよ。うちの看板商品なんだから。新作のオートクチュールで、二億円もするのよ!」

初音は無意識にそちらへ視線を向けた。

防塵カバーがそっと外され、中からロングドレス...

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