第28章

初音はその写真を睨みつけ、思わずスマホを強く握りしめた。

雪菜。また、雪菜だ!

自分の誕生日のあの日から、この女はまるで幽霊のように、私の生活へ侵食してきている。

完全に自分だけの場所であるはずのこの研究室まで、彼女の影に覆われようとしているのだろうか。

ケーキ、寧々、ドレス。それらは目を瞑れたとしても、研究室だけは駄目だ!

ここは、やっとの思いで取り戻した自分自身であり、残りの人生を懸ける場所なのだ。誰にも壊させるわけにはいかない。

初音は深く息を吸い込み、しばらくしてようやく冷静さを取り戻した。

焦ってはいけない。ただの偶然かもしれない。

大輝と雪菜が知り合いだからといっ...

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