第40章

初音は、自信満々に胸を張る梨乃の姿を見て、思わず首を振って吹き出した。

「はいはい、沈お嬢様が優秀なのは分かったから、もう余計な心配はしないわ」初音は梨乃の肩をポンと叩いた。「行きなさい。裕哉のそばにいてあげて。那美ちゃんのことは私に任せて、安心してちょうだい」

梨乃はへへっと笑い、くるりと背を向けて駆け出した。二、三歩進んだところで振り返り、初音に向かって指でハートマークを作ってみせる。

初音は笑いながら首を横に振り、病室へと戻った。

室内では、二人の幼い少女がすっかり意気投合して遊んでいた。

寧々がタブレットを手に持って那美にゲームの画面を見せている。二つの小さな頭を寄せ合い、...

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