第49章

初音はこの日、泥のように深く眠った。

ここ数日の疲れが溜まっていたのだろう。娘の柔らかく小さな体を抱きしめ、その馴染み深いミルクの香りに包まれながら、久しぶりに安らかな眠りにつくことができた。

翌朝目を覚ますと、カーテンの隙間からすでに朝の光が差し込んでいた。

寧々はまだ夢の中だ。小さな手で初音の服をぎゅっと握りしめ、その顔には満ち足りたような笑みが浮かんでいる。

初音はそっと腕を抜き、娘の額に軽く口づけをしてから、音を立てないようにベッドを降りた。

身支度を整えて一階へ降りると、和也はすでに出かけた後だった。

家政婦が朝食の準備を終えており、降りてきた初音を見て少し驚いた顔をす...

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