第124章 これは本当に夢?

オーロラ・ロスの視点

また、同じ夢……。

口の中へねじ込まれる舌先が、乱暴に私の舌を絡め取る。呼吸する隙さえ奪って、息が詰まる。

まぶたが鉛みたいに重くて、開けられない。毎晩のように私を苛む黒い影の輪郭すら、まともに見えない。

それでも――分かってしまう。

「アレックス……」

溺れた旅人みたいに、必死でその名を吐き出した。

意識は沈んでいくのに、身体だけがどこか醒めている感覚が、ひどく気持ち悪い。たった一秒の間に無数の夢を見せられて、感覚だけが細切れに切り取られていくみたいだ。

繋がらない。もがいても、目が覚めない。

ただ、彼だけが――私の世界で唯一、確かに触れられる存在に...

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