第134章 君なのか?

オーロラ・ロス の視点

彼が脅しの言葉を吐いた途端、背後の護衛たちが一斉に一歩、前へ出た。

その光景を睨みつけながら、私は確信する。ブロディは性根が腐っている。やることなすこと、幼稚で下品だ。

――甘やかされて育った、手のつけられないガキ。

「今日はあなたが主催のパーティーでしょう。わざわざ、こんな不愉快な空気にする必要があるの?」

「ハッ。俺だって望んでねえよ。だがな、お嬢さんが飼ってる二匹の犬が人に噛みついた。代償くらい払ってもらわねえとな?」

「それとも――」

ブロディが言葉を切り、表情を変えた。いやらしい含みを帯びた視線が、私へと落ちる。

「お前が代わりに払うか?」

...

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