第135章 218号室

*三人称視点*

ブロディが去ったあと、ベレは不安げにオーロラを見た。

「怒らせちゃったよね。花屋の件、どうするの?」

このままじゃ、花屋の賃借権なんて取れない。

けれど目の前の女は、焦る素振りすら見せない。平然と酒を口に運んでいる。

「心配しないで」

「……」

心配しないで、で済む話じゃない。

花屋は、母が遺してくれた最後の拠り所だ。

ベレは唇をきゅっと結んだ。

オーロラの他人事みたいな態度を見ているうちに、胸の奥にあった「一緒に頑張ろう」という気持ちが、すうっと冷めていく。

結局、花屋のことで必死になっているのは自分だけ。

「……オーロラ。ちょっとここで遊んでて。さ...

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