第36章 彼に隠されたアルバム

オーロラ・ロスの視点

私は少し気まずく笑って、謝ろうとした。――その瞬間、聞き慣れた声が割り込んでくる。

「そうよね。会社のテイストに真っ向から喧嘩売ってるデザインなんて、通るわけないって思ってた」

「なのに一晩で、上が『うちのチームが1位』って発表したんだもの」

「社長と親しい人がチームにいれば最高よね。これからは承認で困らないじゃない」

アビーは、わざとらしいくらい声が大きい。オフィス中の誰もが、聞こえないふりなんてできないほど。

次の瞬間、周囲の空気がすっと冷えた。ざわめきが消える。

私の笑みも、ゆっくりと引っ込んでいく。

……本当に。私が機嫌よくしてる時に、わざわざ殴...

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