第71章 b市へ向かう

オーロラ・ロス の視点

スマホに表示された住所を見て、すぐさま地図アプリでルートを引いた。

翡翠の工場は本当に辺鄙な場所にあった。B市のほとんど端、しかも山間部。道の一部は山肌に沿って無理やり通してあるようで、走っていると小石が転がり落ちてきそうで神経を使う。

ただ、その立地のせいかC市からは近い。買い付けに来る客の大半はC市の人間らしい。

ベレの言葉を思い出し、胸の奥がそわついた。早く出たほうがいい。

ぐずぐずしていたら、残っている原石まで誰かに根こそぎ持っていかれるかもしれない。

それでも――行ってみなければ始まらない。運がよければ、私が探しているものに出会える可能性だってあ...

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