第86章 彼女に片想いしている

オーロラ・ロスの視点

色の宮のコンテストまで、準備期間は十五日。

ほとんど息をつく暇もなかった。

一度だけマイルズから電話が来て、私は手元のデザイン画を見つめたまま、ふう、とため息を落とした。

「ご都合がよければ、一度お会いできませんか?」

「もちろん」

待ち合わせ場所は、前回と同じ屋敷だった。

私の初稿に目を通し終えると、マイルズは手にしていたコーヒーを一口含む。私は落ち着かず、彼の表情をうかがった。

「……どうですか?」

彼は答えず、代わりに問い返してくる。

「今日ここへ来たのも、自分で問題に気づいたからだろう?」

デザイン画を持つ手が止まった。苦笑が漏れる。

「...

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