第87章 誤った答え

オーロラ・ロス視点

アトリエに、ふっと沈黙が落ちた。

マイルズは私を見つめたまま、長いあいだ何も言わない。

その瞳に浮かぶ感情があまりに複雑で、なぜだか落ち着かない。居心地が悪い、とさえ思ってしまう。

「ごめんなさい。私、喋りすぎました?」

マイルズは首を横に振った。

「いや。ずっと腑に落ちなかったことが、今ようやく答えに繋がった気がしてね」

私は視線を落とし、描き散らされた紙をまとめて、彼のそばへそっと置いた。

「大事な人のことなら、ちゃんと取っておいたほうがいいです」

「捨てるつもりはないよ。ただ……気づいたら、描きすぎてた」

私は眉を上げる。

無意識のうちに、こん...

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