第99章 彼女は無実だ

オーロラ・ロスの視点

クーパーが、どこからともなく現れた。眉間に深い皺を刻んでいる。

「オーロラ……お前、いまどうしてこんなふうになったんだ」

「クレアは無関係だろ。なんで彼女に当たるんだ。謝れ!」

クレアの隣で、噂だけを鵜呑みにして私を知った気になっている令嬢たちとは違う。クーパーは、かつて本当に同じ教室で机を並べた同級生だった。

同じクラスで――それどころか、友達と呼べる時期だってあった。

でも、はっきり分かる。

――もう違う。

彼がクレアを好きになった、その瞬間から。私たちは二度と友達には戻れない。

私は鼻で笑った。

「同じクラスだっただけで、知った顔しないで」

...

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