第343章 理不尽な保護者

佐々木海子はふと考え直した。そこまで真剣になる必要はない。小崎颂は、分別のない男じゃない。

ところが、二日続けて小崎颂は音沙汰なしだった。こちらから連絡もしないまま、一度だって海子に電話してこない。堪えきれずに海子がかけても、出ない。

佐々木海子は、さすがに腹が立った。

――その矢先、夏美のほうで問題が起きた。

学校でいじめられたのだ。頬に一本、ぎょっとするほど目立つ傷が増えていた。

海子は担任を訪ね、監視カメラを確認した。休み時間、カード遊びをしていたやんちゃな男の子が、うっかり夏美の顔を引っかいてしまったらしい。

本来なら大した話じゃない。子どものケガなんて日常茶飯事だし、海...

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