第365章 不可能に憲司を手放す

近松嘉子はぎょっとして、慌てて問いただした。

「この子……まさか、あなたたち二人がこっそり産んだ子じゃないでしょうね? だから私をどうしても呼ばなかったの……いや、違うわよね。この子、二、三歳には見える。どういうこと? 三年前……」

言いかけたところで、彼女は自分が何を口にしているのか、そして三年前に何があったのかを、唐突に思い出したらしい。

「まさか……あのとき佐々木海子が身ごもってた子、死んでなかったの? それがこの子?」

近松嘉子は核心に辿り着くと、息を呑んで身を乗り出した。

「抱かせて。佐々木海子、お願い、ちょっとだけ見せて」

佐々木海子は首を横に振る。

「この子、人見...

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