第366章 排斥された憲司

彼の態度はやけに厳しかった。

「二人とも、よく聞け。こいつは宪司だ。おまえらの実の弟で、父さん母さんの子どもだ。今日から父さんと母さんは、おまえらに宪司を大事にしてほしいと思ってる。たとえあいつの機嫌が悪くても、できるだけ受け止めてやる。いいな?」

「なんでよ、どうして!」

夏美は悔しそうに小崎颂を見上げ、ぽろぽろ泣いた。ママを取られたうえに、パパまであの嫌な子の味方なんて——そんなの、ひどい。

「……宪司がいなければ、今のおまえはいないからだ」

佐々木海子は、娘にこんな口調で言ったことがない。夏美のそばへ歩み寄り、きっぱり言い切る。

「夏美。覚えてる? 昔、ひどい病気をして、お...

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