第381章 薬を飲んで自殺する

四目が合った瞬間、近松嘉子の全身がびくりと硬直し、堪えていた涙が一気に溢れ出した。

「……なんで、私を助けたの?」

顔色は紙みたいに白い。いつもの尊大さなど、影も形もない。

佐々木海子は困ったように息を吐き、余計なことは言わずに粥の容器をいくつか開けた。ふわっと香りが広がる。ベッドの上のテーブルを起こし、淡々と言う。

「消化にいいもの食べて。お腹、落ち着かせたほうがいいから」

小崎颂も横で手伝い、コップに水を注いでサイドテーブルに置き、近松嘉子を起こそうとした。

ところが、近松嘉子は彼の手をさっと避け、歯を食いしばって叫ぶ。

「死なせてよ! いっそ、死なせて!」

「死んだって...

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