第386章 一家四人が揃った

近松嘉子は二人の姿を視界の端に捉えると、平然を装って近づいてきた。

佐々木海子のそばまで来た途端、あっさり仮面が剥がれる。

「ちょっと緊張してきたんだけど、どうしよう……カメラの前に立つの、もう二十年以上ぶりよ。やだ、なんで私こんな勢いで……返事しちゃったのよ……服、変じゃない? 立ち姿は大丈夫? 顔のシワ、もう隠しきれてない?」

矢継ぎ早の質問が止まらない。

佐々木海子は最後まで言い切るのを待ってから、呆れ混じりに言った。

「状態めちゃくちゃいいよ。普通にやれば大丈夫。意地悪な姑役なんて、嘉子さんの得意分野でしょ?」

近松嘉子は言葉に詰まり、彼女をひと睨みする。反論しようと口を...

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