第392章 朝戸筱の走狗

朝戸筱があの二人の芸能人を連れて会社を出てから、もう何日も経っている。佐々木海子はこの二日ほど、甘田麻世たちと外の撮影現場に張り付いていて、ほとんど会社に顔を出していなかった。社内でいったい誰が騒いでいるのか、正直まるで把握していなかった。

会社に着いてから、亜田睦美がようやく事情を教えてくれた。広報部の連中だという。先頭に立っているのは、副部長の柏谷遥。

柏谷遥――思い出した。あれも朝戸筱が在任中に引き上げた人材だ。これまでずっと、波風を立てず、真面目に黙々と会社の宣伝を回してきた。

その皮の下に潜む牙を、佐々木海子は見抜けていなかった。

一昨日あたりから、社内ではこんな噂が回り始...

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