第399章 手足を解き放ってやる

小崎颂の目には、はっきりとした賞賛が宿っていた。

「お前が決めればいい。必要なことがあったら、遠慮なく言え」

佐々木海子はこらえきれずに一歩踏み出し、彼に抱きついた。

「前から思ってたけど、あんたってこんなに話が分かる人だった? 絶対に疑ってくると思ったのに。『お前には無理だ』とか、『別の道にしろ』とか言われると思ってた。まさか、こんなに理解あるなんて」

小崎颂は困ったように笑い、彼女を抱き寄せる。

「薄情なやつだな。俺は毎日お前のこと見て、手を回してきたってのに。お前の中の俺はそんな扱いか?」

佐々木海子はへへ、と照れくさそうに笑って、彼の頬にちゅっとキスを落とした。

翌日、...

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