第408章 佐々木海子に直ちに立ち上がるよう迫る

少なくとも、毎日の外出散歩だけは、雷が落ちようが何があろうが崩せない習慣になっていた。

最初は彼女も慣れなかった。外に出たくない。みっともない自分を、誰にも見られたくなかった。

けれど少しずつ、外で目的もなく歩いているだけでも、部屋の中で何もしないよりずっといいのだと気づいていく。

動くことこそ、不安を和らげるいちばんの薬。

彼女は自分で服を着る練習をし、机を整え、食事をし、トイレに行き……ついには病院の玄関口まで歩けるようになった。

生きる希望も、ひとりで耐えながら積み重ねた小さな「できた」の中で、ゆっくり芽吹いていった。

――とはいえ、もう半月以上経つのに、林田さやかのお腹は...

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