第417章 どうあれ人の命だ

佐々木海子はしばらく思案し、「睦美、段取りして。あの人たちを私のところへ」と告げた。

皆、首をかしげた。だが、彼女の決意が揺るがない以上、止めようがなかった。

佐々木海子は橘内未来の両親と、中華風の会所で顔を合わせた。

橘内家の暮らし向きは悪くない。手入れの行き届いた身なりをしている。だが娘を失った衝撃は大きかったのだろう、黒髪に白いものが混じり、顔つきもひどくやつれて見えた。

「お前が佐々木海子か。俺の娘の雇い主だな?」

橘内修太は佐々木海子を見るなり詰め寄った。隣に小崎颂がいなければ、掴みかかって首を絞めていたに違いない。

「うちの娘が死んだのはお前らのせいだ! 命で償え!」...

ログインして続きを読む