第420章 彼女が片面を見せるだけだった

放っておけるわけがない。

片方は彼女のいちばんの親友で、もう片方は彼女の身内同然の相手だ。真ん中に挟まれたら、きついに決まっている。

佐々木海子は考えていた。住友琛を止められるなら、できる限り止めるべきだ。でないと、彼はこの恋愛で傷つく。林田さやか夫妻の心も、それが原因で離れてしまう。

仕事が終わると、佐々木海子はまた病院へ向かった。

ところが、入院棟の下で趙奥様と鉢合わせしてしまった。

住友直孝が林田さやかにボディーガードを付け、住友琛と住友奥様は絶対に入れないよう念を押していた。そのため住友奥様は、入口で足止めされていたのだ。

「趙奥様、何をしてるんですか」佐々木海子は淡く笑...

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