第421章 人生はなんと素晴らしいことか

「正気なの?」住友奥様がいきなり爆発した。「それがあんたの考えた最悪の策ってわけ? 二十年以上、必死で育ててきたのに……うちはこの前だって破産しかけたのよ。これは残りのわずかな蓄えなのに、全部その女に渡すなんて。何様のつもり……」

「もういい!」住友琛は怒りに顔を歪め、勢いよく振り返った。母親を真っすぐ射抜く視線の奥に、怨みが滲む。「俺たちがこんなふうになったのは、あんたのせいでもある。今すぐ、ここから出ていけ!」

室内では、佐々木海子がドアに耳を押し当て、外の様子をうかがっていた。

正直、驚いた。

住友琛が、ここまでやるなんて。

「……そんな言い方ってある? 私が産んだのよ!」住...

ログインして続きを読む