第430章 後ろ盾

茂田小恵はなおも必死に身をよじったが、吐き気がするほど醜い豚みたいな中年男にがっちり押さえ込まれ、どうにも抜け出せない。

「放して! どっか行って、離れてよ! 佐々木社長が絶対に許さないから……!」

「お前の佐々木社長はどこだ? どこにいるんだよ?」

バンッ!

突然、扉が蹴り破られた。

佐々木海子は怒りを押し殺した顔で、二人の前に現れた。

下竹晃浩のにやけた笑みは、その瞬間、凍りついた。信じられないという目で佐々木海子を見つめ、しばらく言葉が出ない。

茂田小恵も目を見開いたまま、なりふり構わず下竹晃浩を突き飛ばした。男は床に転がり、みっともなく顔から突っ伏す。

「佐々木社長!...

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