第10章 彼のベッドパートナーになってもいい

手下は高見浩然がいくらか気を緩めたのを見て、口調まで図々しくなっていった。

「諏訪淳行は今回、海市でSグループの市場を開拓するために来てるんです」

「夏川家はもう倒れました。今の海市じゃ、高見家が一番です。あいつはこれから、うちの助けが要るようになります」

「だから今夜だって、自分から『一緒に爺様のお見舞いに』なんて言い出したんでしょう」

「つまり若様、あいつを怖がる必要なんてありません。いま求めてるのは向こうのほうで――」

言い終えるより早く、手下は高見浩然の一蹴りを食らって吹き飛んだ。痛みで悲鳴すら上げられず、額に冷や汗がびっしり滲む。

「……わ、若様?」

「連れてけ」高見...

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