第133章 新たな手がかり

翌日、保坂子央は家に金を無心し、帝都へ向かった。

口実は「帝都で真面目に働いて、心を入れ替える」。家族もその殊勝な態度を信じ、6万を渡した。

台風の影響は鉄道にはさほど及ばず、昼には子央は帝都に着いていた。

そこからあちこち回り、3時間かけて辿り着いたのは高級住宅街――いわゆる別荘区画だ。住人の後ろに紛れてゲートを抜け、狙いを定めた一軒の前まで来る。

折よく中から散歩に出てきた人物がいた。

保坂子央は一気に距離を詰め、相手の腕を掴んでまくし立てた。

「お宅の人間が酒飲んで運転して、俺の従妹を轢き殺したんだ! 従妹の親はショックで寝込んで、薬代も払えねぇ! 今すぐ治療費を出せ! 出...

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