第139章 彼とこれ以上もつれたくない

夏川紅蓮は積まれた手土産の山を一瞥し、それから春風みたいな笑みを浮かべる諏訪淳行を見て、心の中で毒づいた。

六時に夕飯だって話だったのに、まだ三時過ぎだ。

この諏訪淳行、そんなに暇なの?

驚いたのは紅蓮だけじゃない。夏川家の面々も、どうしてこんなに早く来たのかと目を丸くした。

台所で動き回っていた夏川奥様は、慌てて客を迎えに出てくる。二階で休んでいた夏川懐清まで、杖をつきながら階段を下りてきたほどだ。

「まあ……こんなにたくさん? ご飯にお招きしただけなのに、こんなに気を遣わなくていいのよ。次からは手ぶらで来てちょうだいね」

エプロンを外しながら、奥様が言う。

諏訪淳行は穏やか...

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