第152章 厄介に巻き込まれた高見唯月

そのあと、彼女は一度、大きく体調を崩した。

その病は、彼女の気質そのものを変えてしまった。

そして暗部もまた、そこを突かれた。隙に滑り込まれ、組織は大きく削られ、立て直しに長い時間を要するほどの痛手を負った。

細かな経緯は、紅蓮自身もはっきり覚えていない。たにから聞いた話では、白石家が暗部に内通者を潜り込ませていたせいで、こちらが徹底的に叩かれたのだという。

のちに、たには彼女を元に戻そうとして、腕利きの催眠療法士のもとへ連れていった。

その催眠師は確かに凄腕で、症状は目に見えて軽くなった。

けれど、施術中に何があったのかは思い出せない。

三か月分の記憶が、夏川紅蓮にはぽっかり...

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