第169章 どうしても君にキスしたくなる

夏川紅蓮は彼を見た。

「どういうつもり?」

諏訪淳行が言う。

「海外で、かなり重要な島の開発案件を抱えてる。ただ、向こうは国内より事情が厄介でな。いくつもの勢力が根を張ってて、工事に着手できずにいる」

夏川紅蓮は察した。

「彼を海外に行かせて、手伝わせたいの?」

諏訪淳行はうなずく。

「うまくいけば、あいつが現地責任者だ。向こうの勢力も、全部あいつに任せる。うまくいかなけりゃ……たぶん帰ってこねぇ」

夏川紅蓮は少し考え、現実的だと判断した。

「戻ったら、本人に聞いてみる」

「頼む」

そう話していると、北野永がやって来た。

「人はみんな帰ったぞ。で、これからどうする?」...

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