第193章 手術の妨害

高見唯月は、例の映像の内容を可笑しそうに語った。

「ある患者が、自分の尿を江口沢の水筒に入れたの。江口沢は一口飲んでからおかしいって気づいて、患者と取っ組み合いになった。江口沢は押されて、顔を腫らされたんだって」

夏川紅蓮が眉をわずかに上げる。

「高柳月代の反応は?」

高見唯月は笑みを引っ込めた。

「発狂してた。私の母に殴りかかろうとして……でも面会室でも受刑者は手錠されてるでしょ。刑務官に取り押さえられて、懲罰房に入れられたって。刑務所の懲罰房って、かなり怖いらしいよ」

夏川紅蓮は高見唯月をじっと見つめ、静かに訊いた。

「唯月は、どう思った?」

「……よかった。江口沢に嫁が...

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