第199章 手に入らないなら、壊してしまえ

夏川紅蓮は目を細めた。

「私が勝負しないって言ったら?」

高見浩然は鼻で笑い、指を鳴らす。

パチン――。

音が弾けた瞬間、十数人のボディガードがわらわらと現れ、夏川紅蓮をぐるりと取り囲んだ。しかも全員、手にはナイフ。

「選択肢は二つだ。おとなしく俺の言うとおりにするか……それとも――分かるだろ。ここじゃ誰も助けに来ねぇ」

けれど夏川紅蓮の瞳に、怯えは一片もない。むしろ薄く笑ってさえいた。

女の子らしい怖がり方をしない。その態度が、高見浩然の癇に障る。

――これでもビビらねぇのかよ。

夏川紅蓮は、ただただ滑稽だと思った。

「わざわざ街からここまで連れてきて、目的が『ベッドの...

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