第22章 君はとても美しい

まいの言うとおり、写真はたしかにひどく粗かった。けれど諏訪淳行は一目見ただけで、夏川紅蓮の顔を思い出していた。

横顔が――似すぎている。

まさか。この「神医」と呼ばれている女が、ずっと探していた相手なのか。

……いや、違うはずだ。

あの日、あの娘も薬を盛られた。二人は絡み合い、温泉のほとりで、互いの「初めて」を差し出した。

だが神医が相手なら話が通らない。薬理に通じる者が、あんな薬で簡単に落ちるはずがない。解けないわけがない。

不自然だ。

ただ似ているだけで、別人なのか。

諏訪淳行は長い指でタブレットを軽く二度、こつこつと叩く。ふいに視線を上げ、まいへ言った。

「この写真、...

ログインして続きを読む