第37章 手筋を断つ

夏川懐斗はもともと古流会の人間だ。だが、夏川紅蓮の胸の奥には、どうにも拭えないざわつきがあった。

兄たち三人はそろいもそろって楽観派。対して彼女は、筋金入りの悲観派だ。

あれこれ聞き回るくらいなら、直接古流会に乗り込んだほうが早い。

もともと、古流会にはきっちり落とし前をつけさせるつもりだった。

道中、夏川紅蓮はたにへ電話をかけた。

「古流会の見取り図、送って」

「はい」

たには余計なことを聞かない。返事ひとつで、すぐ古流会の資料を洗い直しにかかった。

もとより彼らは古流会を潰すつもりで動いていた。だからこそ、相手のことはとっくに骨の髄まで調べ上げてある。

ほどなくして、た...

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