第47章 歓迎宴

もともとどこかひっそりとしていた屋敷が、この日は久しぶりに華やいでいた。

いったん暇を出した使用人たちも、その大半が自分から手伝いに戻ってきている。夏川家が、ふだんからどれだけ使用人を大事にしていたかがよく分かった。

もっとも、働く者は多くても、招かれて来た客は少ない。

紅蓮を落ち込ませまいとして、三人の兄たちはそれぞれ贈り物を差し出した。

夏川懐清が用意したのは、高価な美術品だった。夏川家が没落する前、彼が大金を積んで競り落とした名家の書画である。

広げれば全長3メートルにもなる大作で、描かれているのは中国の万里の長城。

それまで懐清の寝室に飾られていた品だ。どれほど大切にして...

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