第91章 邪魔する気?

相馬は低い声で言い放った。

「お嬢ちゃん、詐欺をするなら他所でやれ。うちの親父の師匠が、お前みたいな小娘のはずがない。親父の師匠は、日本中に名の知れた山河先生だ」

夏川紅蓮は表情一つ変えずに返す。

「私が山河よ」

相馬は思わず笑った。

「お嬢ちゃん、嘘にも限度がある。今すぐ出て行け。でなきゃ警察を呼ぶぞ」

「呼べばいい」

夏川紅蓮は取り合う気もなく、さっさと歩いて先ほどの医師の前に立った。

「患者の容体は?」

「患者は……」

「先生、相手にしないでください。こいつは詐欺師です。こっちは誰も知りません。今すぐ追い出しましょう」

相馬修雅が前へ出て、夏川紅蓮の腕を掴もうと手...

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