第16章

中へ入るなり、斉村哲也が目を輝かせて言った。

「地図に上・中・下、三種類の手がかりが全部マーキングされてる! 左に5分行けば上級の手がかりタスク地点があるし、正面の突き当たりを曲がった先にも中級がある。右も結構あるぞ!」

「じゃあ左にしない? あっち、有名な観光スポットがいくつかあるって聞いたし、見ないと損だよ! 木偶芝居もあるんだって! 俺、子どもの頃めちゃくちゃ好きでさ……」

哲也は止まらない。何でもかんでも話題にくっつけて、延々としゃべり続ける。

松村林也はその勢いを受け流しつつ、必要な情報だけを拾い上げると、即断はせず沈村蓮に視線を向けた。

「蓮はどう思う?」

斉村哲也も...

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