第18章

沈村蓮が言い終えると、現場の空気がふっと静まった。

あまりにも自然な口ぶりだったせいで、周囲もつられて「……そういう可能性も?」と一瞬だけ考えてしまう。

とくに葉山詩音は、反射的に問題文へ目を落とした。ぱっと見、どこにもおかしなところは見当たらない。

――高校中退の人が、私より上だって言うの?

詩音は内心で鼻を鳴らす。自分は実力でS大に合格した。葉山和也が「才女キャラ」を立てるうえでの、揺るぎない根拠でもある。

葉山詩音は安心したように口元を押さえ、くすりと笑った。

「沈村蓮。うちのチームが手がかりを取りすぎて焦ってるのはわかるけど……こういう問題は、さっきの演目みたいに「たまた...

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