第19章

斉村哲也も同じくらい仰天していた。

さっきまで意地になっていただけで、正直、沈村蓮が正しいなんて欠片も考えていなかったのだ。

ところが叔父から話を聞き終えた瞬間、沈村蓮を見る目が一変する。尊敬と感嘆が、隠しようもなく滲んだ。――やっぱり国内の芸能界の噂なんて当てにならない。沈村蓮は、伝え聞いていた人物像とまるで違うじゃないか。

哲也は上機嫌で通話を切り、胸を張って言った。

「聞いたか? 葉山詩音だけがすごいんじゃない。うちの沈村蓮のほうが、もっとすごいんだよ!」

葉山詩音は珍しく表情を取り繕えず、顔を引きつらせたまま問い返す。

「そんなはず……。沈村蓮って、高校で中退したって有名...

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