第30章

一方、その頃――。

沈村蓮へのネット評価は、みるみる持ち直していた。連動するように、葉山詩音の立場も一気に揺らぐ。

以前、彼女が投稿したツイッター。事情を読む目のある人間なら、沈村蓮が「脚本ありのキャラ作り」をしていると匂わせ、実質的に「確定」を投げつけたのだと分かったはずだ。だが当時のネットは真相を知らず、揃って詩音を慰めに走った。

ところが、T市大学が自ら否定に乗り出したことで、詩音の言い分は根っこから崩れた。

慰めていた側のユーザーは「盛大に恥をかいた」と騒ぎ、今度は詩音のツイッターへ押し寄せて罵倒を浴びせる。

叩きがあまりに多かったのだろう。ほどなく詩音はまた自分で投稿し、...

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