第33章

沈村蓮は肩をすくめるように言った。

「好きにすれば。じゃあ自分で持ってなよ。お守り代わりに」

浅川月「……」

ありがとう。けれど、彼女だってそんな胡散臭いものを信じているわけじゃない。

そう思いつつも、浅川月は沈村蓮の好意に礼を言い、車を出して最寄りのショッピングモールへ向かった。できるだけ早く手土産を選び、それから田山監督と約束している会員制の店へ急ぐ。

着いた頃には、ちょうど昼どきだった。

浅川月は沈村蓮を連れて中へ入りながら、念押しする。

「蓮、しゃべりたくなかったら、あとで料理だけ食べてていいからね。田山監督が見たら、にこって笑って軽くうなずけばOK。あとは全部、私がや...

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