第100章

藤原純は、これっぽっちも信じていなかった。

「ありえない……小林夕子、僕は信じないぞ! 川崎志乃がそんなことするわけない。お前は僕に復讐するために、わざとデタラメを言ってるんだ!」

背後では、なおも藤原純が喚き散らしている。

やがて、騒ぐなと警告する刑務官の声が聞こえてきた。

今回ばかりは、私は足を止めることも、振り返ることもしなかった。

私たちがここまでの関係になってしまったのは、すべて藤原純が招いたことだ。私の言葉を彼が真実だと信じるかどうかなんて、もうどうでもいい。

ただ、藤原純が信じていないように見えても、実際はどうだろうか。

あのような人間は、悪事を重ねてきた分、実は...

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